料理を決めるについて、「熱いものを熱いうちに食べさせたい」。パーティーの幹事はこの一事を忘れないだけでも出席者に喜ばれるだろう。天ぷらがさめてる、トシカツがさめてる、茶わんむしがさめてるでは、なによりもパーティーが興ざめだ。「熱いのを食べさせてくれるね」と確認しておきたい。その点、鍋もの、すき蝿き、水たき、しゃぶしゃぶなどは無難だ。小人数なら、ワゴジステーキやお座敷天ぶら、予算が苦しければ、お好み焼きも結構である。近年、中華料理の人気が上昇してるのは、ボリュームもさることながら熱いものを熱いうちに食べさせてくれる魅力があるからだ。

幹事は一時間前に会場へ

当日パーティーの幹事は-時間前に会場へ行く。入り口の黒札(XX商事様、ΔΔ連合会様、などと予約者名が書いてある例の札で、誤記が少なくない) を点検し、誤記があったらすぐに書き直させる。次に宴席のレイアウトを点検して、不行き届きがあれば、庖の係りにすぐ手直しさせる。

席順は、きちんと決めて名札を置いておく、トップの坐る席だけ決めてあとはなりゆきに任せる、まったく自由にする、など会の性格で異なるが、席順に気を使う時は次ページの図を参考にされたい。中華風は、偶数が和合の数、奇数が不和の数とされて、数の人数で囲むのが通例である。

このごろは幹事のい仕事にカラオケ機器の点検が加わっている。テープ、プレーヤー、マイ夕、歌詞カードなど-を点検しておくのもこの時間だ。店のテープの中に部長の唯一のレパートリー「旅姿三人男」がなければあらかじめ調達しておくのも一幹事の役目である。

福引きをするなら賞品の搬入と整理整頓、お土産を出すならその搬入(納入受取り)も、なってしまう。

パーティーの幹事は予算を組む時、予備費を残しておくことが必要である。予備費を料理飲み物の追加に使うか、お土産(寿司、トンカツ、中華鰻頭、クッキーなど、宴会途中で頼んで間に合うもの)に使うか、それとも手つかずに残しておくか、宴の進行とにらみ合わせて決断する。

そろそろおひらき。ホテルや格式を重んじる宴会場では余った料理を持って帰るのは反則だが、小型の会場では、「折に詰めて」と頼めばすぐやってくれる。希望者に持ち帰ってもらおう。ウイスキーのボトルも中味が残っているものは、希望者に持ち帰ってもらおう。

テレビ番組「笑点」で、「一流会社と三流会社の宴会のちがい」という問題が出たことがある。答えの一つに「宴会が終って仲居さんが鞄やコートの忘れ物はないかと気を配ってくれるのが一流会社。お銚子や灰皿があるかと確かめるのが三流会社」という凄いのがあった。宴が終って幹事が誰も忘れ物をしないようにと気を配るのは当然だが、宴会場に聞いてみると、酔った上とは言えコートのポケットにカラオケのテープなどを失敬して帰る紳士も多いそうである。職場の品位にかかわることである。幹事はご用心願いたい。

二次会。取引先接待の忘年会ならば二次会のセッティングは絶対に必要だが、職場の忘年会は、二次会の面倒まで見ることはない。幹事は楽しい一次会を目指して全力投球し、二次会は気の合った者同土の算段にゆだねて、タッチしないでよいだろう。