会場の決定とキープ、料理飲み物の予約、会場の飾りつけの発注、職場内の集まりなら告知の掲示と配布、地域や開業同窓の集まりなら案内状の発送と出欠の確認その他、パーティーの準備は原則として旧年中に済ませておかなければならない。松の内のパーティーならなおさらである。

いろいろと計画したはいいが、ネタの入手はやっかいで、新年になってもとうとう間に合わなかったなどの失敗は多い。余興の目玉のカラオケが当日になって不良品と判って慌てた、取引先から歳暮に届いたビールをパーティーに利用したが冷やす必要を失念していて慌てた、などの例もある。正月は休みの長い問屋や突然臨時休業する商店も多い。調達に骨の折れそうなものは暮れのうちに万端ととのえて点検を済ませておかなければならない。

便利な「仕出し」の利用

料理飲み物は、職場や会場に付随している機関 (レストラン、食堂、社員食堂、給食室) があれば、まずそこへ注文することが考えられる。そうでなければ外部から仕出しを頼むことになる。

仕出しとは『料理などを注文に応じて調理して届けること。また、その料理』である。仕出しの伝統は古く、奥行きも深い。たとえば土地に根をおろしている民けん魚屋さんの看板はかならず『鮮魚・仕出し』とある。二間間口の何の変哲もない魚屋が、二の膳折詰め付きの宴会を五十人前でも百人前でも「待ってました」とばかりに請負ってソツがない。「若い人が多いのなら、洋風おせちに一ロカツなどもよろしいでしょう」と、魚屋がトシカツまで器用に揚げる。魚屋の依頼で専門の洋食屋が揚げ物を担当する場合もある。もちろん、刺身類は魚屋に、一ロカツは洋食屋に、寿司は寿司屋に、チキンは焼鳥屋にと、分散して注文してもよい。

飲み物は酒屋に注文する。大量に注文する場合は、残ったら引き取ってもらう条件をつけておくのが普通だ。酒屋にはタシプラーやアイスベールも揃っている。頼めばすぐに貸してくれる。氷の入手先も酒屋に聞いておくとよい。

弁当屋もパーティーの仕出しに便利性を発揮する。料理一人前が重箱一つにおさまっている。支度もあとかたづけも楽なので多人数の宴会の幹事に喜ばれる。その他、レストラン、料亭、大衆割烹、どこも仕出しは大きな営業種目の一つである。