お酒の席での心配事の1つに、席次に配慮しなかったばかりに、採めごとが始まったというケースです。「そんなの当人同士の問題で、パーティー幹事がそこまで配慮するのは無理なんじゃないの」と思う方もいるかもしれません。しかし、事前にその可能性を把握していたら、トラブルを回避できると思いませんか? 要はリスク管理です。先を見越して事前に手を打っておけばトラブルを防ぐことができます。

基本的に、険悪な仲の人同士は、離れた席にします。逆に、仲直りしたがっている人たちを近づけたことで、仲直りしたケースもあります。

私の秘書時代に、こんなことがありました。上司と別の部署のA部長が、経営会議でどうにも意見が合わず、しばらく口もきかないという事態に陥りました。周囲はこの状にハラハラドキドキ。私は、日々の上司との会話の中から、上司もそろそろA部長と仲直りしたいと思っていることを知っていました。タイミングよく、A部長も参加する必要がある飲み会をセッティングすることになった私は、思い切って上司とA部長老隣同士の席にしたのです。

もちろん二人の近くに私も座って様子をうか、かっていました。最初はお互いにぎこちなく目も合わせませんでしたが、私はお酌をしながら交互に少しずつ話題をふりました。そして、上司とA部長のアイコンタクトが増えてきたところを見計らって私はその場を離れました。体を寄せ合って何やら話しているふたり。そのうち笑顔になりました。どうやら和解したようです。起こり得るトラブルを予測して未然に防ぐのも、起きたトラブルを解決させるのも、どちらも現状を冷静に判断して先を読む力が必要です。この力は、仮説検証能力、問題解決力ともいいます。

さて、社会人の常識の1つによく挙げられる席次の知識ですが、宴会のシーン別に誰がどこに座ればよいのか見ていきましょう。